ゲップ一家

日曜の昼、夫が炒飯を作ってくれ、家族六人で食べていました。

私は生後二週間の三男に授乳しながら、片手で食べています。

ご飯を三男の顔に落とさないよう気をつけながら。

 

食べ終わった私がついゲップをしてしまいました。

中学一年生の次男が

「汚ねえなぁ」

と言うので

「あら、どこかでスズムシが鳴いているわ」

と言って誤魔化しました。

夫が

「そんなスズムシいねえよ」

と言った後、自分もゲップしました。

「おお、スズムシ」

と、平気で言っています。

その後、大学二年生の長男がゲップしました。

言い訳もせず、スズムシとか誤魔化しもせず、平然としています。

その後、小学校四年生の長女がゲップをしました。

「あら、どこかでスズムシが鳴いているわ」

と私の真似をして言っています。

その後、次男がゲップをしました。

「子供は親に似ちゃうんだよ。テメェら親が二人ともゲップするから、だから、俺もゲップしたんだ」

と言っています。

すると長男が二度目のゲップをした上にオナラまでして

「俺はスズムシがどうとか言わない」

と平然と言っています。

「ニイニ、臭い」

と長女が怒って言います。本当に臭くて

「オナラするなら向こうの部屋に行って、お尻を向こうに向けて出して、なおかつしばらくしてからこっちに戻って来るようにしてよ、臭いが付いてこないように。エチケットでしょう」

と私も怒ってしまいました。

長男は平気で

「屁なんて、屁だ」

と涼やかな顔をしています。

 

その後、おっぱいを飲み終わった三男がゲップをしました。

赤ちゃんのゲップは可愛くて、みんなでほがらかに笑いました。

大人のゲップはともかく、赤ちゃんはゲップをしても、オナラをしても、何をしても可愛らしくて家族の笑いを誘います。

ああ平和な毎日。

 

ゲップ一家、万歳。