いち母親からのメッセージ

ごきげんよう、産婦です。

一昨日生まれた子と病院内をお散歩しております。

天気も良いし、赤ちゃんもごきげんだし、気分が良いです。

入院中はご飯も運んでもらえるし、家事もしなくていいので楽でごわす。

ああ平和な日々。

 

さて、昔、就職したばかりの頃の事。

道を歩いていたら、ちょうどキャバクラの前を通りかかりました。

そこで働いているらしい男性と女性が、店の前で何事か揉めている様子が、なんとなく視界に入りました。

女性は私と同世代、男性は少し年上に見えました。

急に男性が女性を平手打ちしました。

道の真ん中で。

びっくりして凝視してしまいます。

女性は殴られた事より、私に見られた恥ずかしさの方がショックな様子で、彼女も私を凝視しています。

彼女を助けたかったのですが、私も仕事中ですし、私までその男に殴られそうな気がして(私の弱さや無力さがよく表れています)

怖かったので出来ませんでした。

私は彼女に向かい、首を横に振りました。

彼女はまだ私を見ています。

もう一度、首を横に振り、そんな男、やめな、というメッセージを送りました。

背中を向け、歩きながら両手を上に上げ、交差し、バツ文字を作りました。

その仕事も男もダメ、バツ、というメッセージです。

彼女が分かってくれたら良いなと思いつつ。

 

あれから歳月は流れ、時々その事を思い出します。

水商売を否定する気は毛頭ありませんが、親が子どもを生んだ時、育てている時、

決して将来そういう仕事をして欲しいとは思わない筈。

あの二人が今は一般の仕事をして、優しい穏やかな相手と静かに幸せに暮らしてくれている事を願います。

 

綺麗事だったらごめんなさい。

いち母親からの他愛もないメッセージでした。