男だったらやってみたい事

私が男だったらやってみたい事があります。

 

例えばね。

街を歩いている時に、私のかつての同級生(男性)が五人くらいのチンピラに追いかけられて、必死に逃げてきたとするでしょ。

私はさっとその同級生を後ろにかばって自分が前に立ちはだかるの。

チンピラたちは口々に

「邪魔すんじゃねえよ!」

「テメェもボコボコにしたろか!」

などとすごみます。

 

男の私は無言で着ているシャツのファスナーを一気に下ろし、刺青だらけの上半身をパーンとさらします。

チンピラたちは、うう、こいつヤクザだ、かなわねえ、という顔をして、逃げて行きます。

私はシャツを着ると、あちこち怪我をして、鼻血まで出している同級生に

「大丈夫か?」

と優しく声をかけます。

同級生は

「有難う、でもお前、ヤクザになっちまったのか?」

と悲しい目でたずねてきます。

「ああ、どうしてもそうするしかなかったからな」

と言って、同級生を助け起こし

「気をつけて帰れよ」

と言って、哀愁ただよう背中を向け、去って行くのです。

 

バカバカしいかも知れないけど、やってみたい〜!

 

もうひとつ!

子どもをたくさん作ってみたい!

十五人くらい!

上の子が下の子の面倒見てくれて、有り難いな〜楽しいな〜ひとりずつ個性があって面白いな〜、とか

みんな、学校は公立校に行ってね、なんて言いながら。十五人分の学費を払うの大変だから。

…実際は毎日が戦争みたいでてんてこ舞いになるでしょうねぇ。

そしてその子たちが、それぞれ家庭を持ってたくさん子どもを産んで、育てて、

孫が二百人くらいいたら、どんなに賑やかってか、うるさいでしょう。

ひと学校全部、私の孫で占めちゃう!

道を歩くと1メートルごとに孫とすれ違っちゃう!

またその孫たちがそれぞれ子たくさんなら、ひ孫が三千人越え!

わー凄ーい!

どんな凄い事になりまっしゃろ。

会社作れまっせ!

名前覚えきれなくて、よその子まで、自分の孫と勘違いしちゃう!

 

男だったらやってみた〜い!

少子高齢化に少しでも貢献した〜い!

 

子たくさん万歳(ノ≧∀≦)ノ

 

もういっちょ!

昔、同級生で当時は珍しかったトランスジェンダーの女の子がいました。

見かけは男の子そのものです。

その子がよく言っていました。

 

ぜってぇ男の方が楽だよ。

なんでいちいちケツ出して用を足さなきゃいけねんだよ。

 

…返事のしようがなかったのですが、今この時代なら、その子は生きやすい人生でしょう。

全然会ってないけど、おーい、○○○子さん、元気かーい?

 

おまけにもうひとつだけ。

 

壁ドン!

 

ついでに床を足踏みドン!

ビルを壊さないでね、とか言われそう。

 

壁ドンゆりこ