私が中学一年生の時の事。
ある日学校から帰り、リビングのドアを開けると母が音楽をかけながら踊っていました。
振り返って私の顔を見て
「ぎゃー!」
と叫びます。
「何ひとりで踊ってんだよ、ババア」
と言ってそのまま自分の部屋へ行きました。
歳月は流れ、先日生後四ヶ月の息子を抱っこしながら家のリビングで音楽をかけながら踊っていた時の事。
こうしたらどうかしら、こんなポーズしたらどうかしら、などと思いながら機嫌良く踊っておりました。
あら、私もなかなかやるじゃない、昔はよくお立ち台に登ったわ。
あの頃は若かった、だけど今だって捨てたもんじゃなくってよ、なんて。
ハー、それそれ。くるりと回ってハイ、ポーズ。
…と、思ったら、いつの間にか学校から帰って来ていた中学一年生の息子が呆れてボーゼンと見ていました。
思わず
「ぎゃー」
と叫んでしまいました。
私の声にびっくりした赤ちゃんまで
「ぎゃー」
と泣き出します。
それまでご機嫌だったのに。
中一息子が
「何ひとりで踊ってんだよ、ババア」
と言い残して部屋へ行ってしまいました。
あーん、恥ずかしいやら、びっくりするやら。
母もこんな気持ちだったんでしょう。
やはり、あの母あって、この私ありです。
うえーん。まだ見ぬ孫たちよ。
将来君たちの親がいい歳ぶっこいて、家のリビングで音楽をかけながら踊っていても、
優しくしてやっておくれ。
ダンス好きな母でしたヽ(*^ω^*)ノ